2013年3月26日火曜日

命を育て命をいただきます

先日、TVでやっていた「命の授業」

三重県の高校に松坂牛を育てる授業がある。
約2年半の間、牛を飼育し、松坂牛として品評会に出し、
値段がつけられ、売られて行く。
最後には「松阪牛のお弁当」になって、生徒の元に・・

途中まで見ていて、なんともシュールな授業だと思った。
「ゆりよし」という名前までつけて、2年半育ててきた牛を、食えるのか?

牛との対面→飼育→品評会→出荷→食肉へ加工

この一連の流れを生徒たちは体験・経験する。
残酷な授業だ。

見ていて、私だったらお弁当になった「ゆりよし」を食べることなんて絶対にできないと思った。

しかし、生徒達は食べていた。
ゆりよしを一番可愛がっていた生徒が、
「ありがとう。ゆりよしのおかげで、牛だけでなく、すべての食べ物を有り難く感じる」と言っていた。

すごいなぁ・・これぞ「命の授業」
最後には感心してしまった。

以前、屠殺場のすぐ近くの道路の改修工事の仕事で
現地の写真を撮りに行ったのだが、
その帰り道に「モオオ~」という、牛の鳴き声が聞こえてきた。
断末魔の・・最後の鳴き声のような気がして、2、3日間、牛肉を食べられなかったことがある。

この高校の先生の言葉が印象的だった。

「‘命を頂く’という気持ちを、常に忘れてはいけない。
この一連の授業で生徒たちに解ってもらいたい」

0 件のコメント:

コメントを投稿