きれいな空と美しい島以外には何もないこの島に、お土産になりそうだけど、
買って行ったらちょっと迷惑かな・・と思われるものがある。
その名も「Love Stick」 和名「夜這い棒」!
昔、チュークの人達はヤシの葉で編んだ家に住んでいた。
男性は自分のオリジナルの夜這い棒を持ち歩いて(自作)、昼間のうちに
「俺の夜這い棒はこれだぜっ」と、好みの女性にそれをしっかり見せる。
このしっかりと見せる行動がかなり大事。
Love Stickです。 彫り飾りが綺麗。 今は木造の家が多くなって、 この風習も廃れているとか・・ |
そして、夜になると、彼女の家に出向き、
ヤシの葉の壁から夜這い棒を突き刺し、
意中の女性の髪の毛を絡ませて、ひっぱる。
ひっぱられた女性は、夜這い棒の形を確認、「ああ、あの男性だわ」と、(ここで昼間の努力がものを言う)
自分もその気になれば、夜這い棒を引っ張り返す。
NO!なら、突き返す。
そうやって暗闇での男女の恋の駆け引きが行われたらしい。
この棒、長さは長いもので、1.5mくらいある。
短いのもある。
先っちょはけっこう尖っていて、髪を絡ませやすいようにギザギザしてる。
こんなのでつつかれたら痛いだろうなとも思うけど、
それより心配なのは、間違って隣に眠っているおばあちゃんの髪を絡ませちゃったりしたらどうなるんだろう。
「私もまだまだすてたもんじゃないわ」とほくそ笑んで外に出てきたおばあちゃんに
「すみません、間違いでした」とはなかなか言えない・・気がする。
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