2010年12月2日木曜日

今年一番のよかったこと

今年の6月に石垣島へダイビングに行った時。

ダイビング初日、ボートには私達の他にもお客さんがいて、とても賑やかな雰囲気だった。
その中に一人で来ている青年がいた。
最初はわからなかったけど、インストラクターが話しかけても、うんうんと声を出さずにうなずいている。
もしかして、耳が聞こえないのかしら・・と思ったけれど、潜るチームが別々だったので、話すきっかけもつかめずに一日が終わってしまった。

次の日の朝、またボートで一緒になったので、思い切って手話で、
「あなたは耳が聞こえないの?」と話しかけてみた。
すると「うん」と。

「私、手話が少しできるから、話そうよ。」と切り出してみた。
突然話しかけたので、彼は最初少し戸惑っていたみたいだったけれど、
お互いに水中カメラを持っていたこともあり(カメラに関しては彼の方が経験豊富だった)、
写真のことから始まり、どこへダイビング行ってるんだとか、
いままでで一番良かったポイントはどこだった・・いろいろ話した。

手話で話している私たちをインストラクターが見て、
「あつこさん、手話ができるなら彼と同じチームで潜ってくださいよ」と言われ、
一緒に潜ることになった。

海の中でも、手話でカメラのストロボの使い方なんかのレクチャーを受けたりして、
いつものダイビングと違って、とても楽しかった。(海中でも話せるって手話って便利!)

彼も、初日は多分、誰とも話をしないで、一人静かにしていたみたいだけれど、
私と話せて、きっとうれしかったと思う・・と思いたい。

普段は手話を使う機会がほとんど無いし、まして、聾者に話しかけるチャンスなんて無かったけれど、
今回のダイビングで、私のへたくそな手話でも役に立つんだと嬉しかった。
手話をやっていて良かったとしみじみ思った。

聾者でダイビングをする人は大勢いると聞いてはいたけれど、
実際に会ったのは今回が初めてたっだ。

ダイビングは危険を伴うスポーツなので、インストラクターの言っている事がわからないと
困ることが多々あると思う。

今後、また聾者に会う機会があれば、もっともっと話したいし、
しっかり通訳もしたいと思う。

大好きなダイビングと習っている手話がコラボできれば、
ただの趣味が趣味でなくなるかも・・って気がしてきた。

手話を続けることを迷っていたけど、続けていけばまた何か見つかるかも。

今年一番の私の「よかったこと」。


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