2011年3月28日月曜日

岐路

先日、復興応援番組をたまたま見た。
その中でさだまさしが歌ってた「主人公」という曲に、
「時をさかのぼる切符があれば欲しくなる時がある
あそこの分かれ道で選べなおせるならって・・」
という歌詩があった。

選んだ路を間違っていたとは思わないけど、
タイムマシンがあるなら
高校3年生の夏やすみに戻りたい。
2日間だけでいい。

流山の長男の家にいたおばあちゃんが、
遊びに来たその日は
高校3年生の私は受験のため、一週間の夏期講習に出かける日だった。
泊まり込みの合宿で、友人と午後に待ち合わせをしていた。
おばあちゃんは、受験勉強する私を気遣い、
大好きなかぼちゃスープを昼食に作ってくれた。

玄関で私を送る時、
なんだかとってもさみしそうな顔をしていた。
後ろ髪をひかれる思いだったけど、待ち合わせの時間に遅れるから、
行ってきますと家を出た。

おばあちゃんに会ったのはそれが最後だった。
その年の12月に心筋梗塞で亡くなった。

私は翌年の受験にはみごとに全敗し、結局、浪人することになった。

こんなことなら、夏期講習なんか一日くらいさぼって
おばあちゃんと一緒にいればよかった・・

受験に受かろうが落ちようが、たった一日なんてどうにでもなったはずだ。
高校の授業なんてしょっちゅうサボってた私が
なぜあの時、サボらなかったのかと、ずっとずっと後悔している。

あそこで選べなおせるなら・・

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