2013年2月4日月曜日

惜しい人

市川團十郎が亡くなった。

歌舞伎を初めて見たのは数年前だけど、
その時に観たのが「勧進帳」だった。

この時のストーリーに感動して、歌舞伎って面白いと感じたのを今でもよく覚えている。

彼の、眼光鋭い、目力の強さが大好きだったけど、
それよりも、
弁慶役の團十郎が着物の裾をちょいと上げて、花道を走り抜けるときに見える
鍛え抜かれたふくらはぎがなんとも素敵だった。(マニアック?)

中村勘三郎に続き、またも才能豊かな人が亡くなってしまった。

悲しい。

■勧進帳あらすじ

源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる際の加賀国の物語。
義経一行は武蔵坊弁慶を先頭に山伏の姿で通り抜けようとする。
しかし関守(富樫)の元には既に義経一行が山伏姿であるという情報が届いていた。
焼失した東大寺再建のための勧進を行っていると弁慶が言うと、
富樫は勧進帳を読んでみるよう命じる。
弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる。
それでも疑う関守は、山伏の心得や秘密の呪文について問いただすが、弁慶は淀みなく答える。

富樫は通行を許すが、部下のひとりが義経に疑いをかけた。弁慶は主君の義経を金剛杖で叩き、疑いを晴らす。危機を脱出した一行に、富樫は失礼なことをした、と酒を勧め、弁慶は舞を披露する。
踊りながら義経らを逃がし、弁慶は富樫に目礼し後を急ぎ追いかける
実は富樫は、弁慶の嘘を見破りながら、その心情を思い、騙された振りをしたのだ。

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